おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)ワクチンは、おたふくかぜの発症を予防するための生ワクチンです。
おたふくかぜの予防接種は予防接種法に基づいた定期予防接種ではなく、任意の予防接種となります。
接種は、区内の契約医療機関で行ってください。なお、目黒区実施医療機関以外で接種した場合は、費用助成の対象とはなりません。
その他、詳細や不明な点、予防接種を受けるにあたっての注意事項については、目黒区公式ホームページを参照してください。
目黒区では、先天性風しん症候群の発生防止を目的として、風しん抗体検査および予防接種の助成を実施しています。
助成の対象となるかたは、区が指定する受託医療機関に直接予約後、必要書類を持参し助成期間内に抗体検査を受けることができます。
助成期間や助成対象者、その他詳細や予防接種を受けるにあたっての注意事項については、目黒区公式ホームページを参照してください。
子宮頸がん予防ワクチン予防接種は定期予防接種ですが、現在積極的勧奨はされておりません。
接種は、目黒区内契約医療機関で行ってください。なお、目黒区以外の22区の医療機関でも受けられる場合があります。直接、該当区または医療機関にお問い合わせください。
接種を希望される方は、事前に医療機関へ予約してください。
また、受診の際は予防接種予診票をご持参ください。
(母子健康手帳をお持ちの方は、母子健康手帳も合わせてお持ちください。)
その他、詳細や不明な点、予防接種を受けるにあたっての注意事項については、目黒区公式ホームページを参照してください。
もっとも良い医療は罹った病気を治癒させることではなく、病気に罹らないようにすることです。
その観点からすると予防接種は最善の医療といえると思います。このような考え方から、欧米はじめ世界の多くの国では積極的にいろいろな予防接種が行われています。予防接種は細菌やウイルスによって起こる病気を予防する目的で行われるからです。
予防接種の対象疾患は大きく2つのグループに分けることが出来ます。
第1のグループは現在の日本ではかかる可能性は低いですが、もしかかると多くの人にとって致死的あるいは重い後遺症を残す可能性のある感染症を予防するためのものです。破傷風、日本脳炎、ポリオ、ジフテリアなどがこれにあたります。
第2のグループは多くの子供たちがこの病気にかかり、時に重症化したり合併症をひき起こしたりすることがある病気を予防するためのものです。麻疹、風疹、百日咳、おたふくかぜ、水痘、インフルエンザ、B型肝炎、ヘモフィルス・インフルエンザb(Hib)、肺炎球菌、ロタなどがこれにあたります。
予防接種による副作用を心配されると思いますが現在の予防接種は改良が進み、注射をしたところが腫れたり、時に発熱を来すぐらいで後遺症を残すような副作用は極めてまれです。
予防接種をしなかったことにより日本で毎年、おたふくかぜの合併症による髄膜炎で多くの子供たちが入院したり、難聴の後遺症を持ったりしています。
日本脳炎の予防接種は2005年5月末より希望者以外は休止されていましたが、2009年6月より改良型の細胞培養日本脳炎ワクチンが使用可能となりました。西日本から南日本では散在的に患者が発生しており、ブタの日本脳炎の感染率も高く予防接種をしないでいると再び日本脳炎の流行が起こる可能性が高いと考えられます。日本脳炎を防ぐために必要な予防注射です。
2008年12月よりヘモフィルス・インフルエンザb(Hib)のワクチンが、また2010年2月より小児用7価肺炎球菌結合型ワクチンが日本でも接種できるようになりました。乳幼児の重い髄膜炎を防ぐために必要な予防注射です。
2013年4月からヘモフィルス・インフルエンザbと結合型7価肺炎球菌ワクチンが定期接種化されました。さらに2013年11月から結合型7価肺炎球菌ワクチンは13価にグレードアップされました。
2012年9月より今までの生ポリオワクチンに代わって、不活化ポリオワクチンが使用されています。接種法が大きく変化していますので、かかりつけの医師に確認して下さい。
2011年11月からロタワクチンの接種ができるようになりました。生後6週から接種可能です。早めのスタートが必要です。
2009年12月からヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)の接種が日本でも出来るようになりました。対象はほぼ中学生以上の女子です。
2013年4月から定期接種となりましたが、有害事象が問題となり、現在積極的勧奨を控えています。希望者は今まで通り接種可能です。
最近の動向について (平成29年5月現在)
最近予防接種の臨床に次々と目まぐるしい変化が生じています。
いまお役にたてる情報をまとめてみました。
平成25年4月から目黒区ではBCG接種が個別になりました。
既に結核にり患している場合みられるコッホ現象の頻度は目黒区の接種数から見積もれば、約20年に1件という位少ない頻度ということですが、コッホ類似現象は時々みられるようです。局所反応が3日から4日経過しても硬結が減弱せず、あるいは針痕部に化膿疹や浸出液漏出、痂皮形成が見られてコッホ現象の疑いをもったら、BCG接種から1週間以内(10日以内でも可)にツベルクリン検査をすることになりますので、接種した医師に相談する必要があります。
4種混合ワクチン
平成24年度11月より生後3カ月の乳児の百日咳、ジフテリア、破傷風、ポリオの予防に4種混合ワクチンが導入されました。その当時は品薄のため追加接種に利用できなかったのですが、最近可能になりました。
予防接種の種類も本数も増えて子どもたちには何度も痛い目にあわさなくてはならない昨今、1本でも減ることは嬉しいことです。
昨シーズンより子どものインフルエンザ接種量や間隔に変更がありました。
6カ月から3歳未満では0.25ml 、3歳以上は0.5 mlになり、間隔は2から4週(4週が望ましい)となりました。
妊婦や胎児を風疹から守るための風疹予防接種の公費補助が平成29年度まで延長されました。
目黒区ではMRワクチン接種漏れの小学1年生に無料でMRワクチン接種を行っています。
小学1年生のお子様がいらっしゃるご家庭は、接種漏れが無いかご確認頂ければと思います。さらに、20歳未満の方に2回のMR接種の機会を付与するよう任意接種を継続しています。
平成25年11月から結合型肺炎球菌ワクチン(プレベナー)が今までの7価から13価にバージョンアップしました。
定期外予防接種を含めて、小児を対象とした予防接種は、B型肝炎、ロタ、BCG、4種混合、ヒブ、プレベナー、MR、水痘、おたふく、ヒトパピローマワクチン、時に23価肺炎球菌ワクチン、A型肝炎、など12種類もあります。
現在日本で一般的に行われている予防接種は子供たちにとって役に立つことは確かですから、ぜひ受けるようにして下さい。
予防接種についてわからないことなどがありましたら、保健センターやかかりつけ医にご相談下さい。
目黒区医師会小児科部会